趙宇の葬儀を物陰から覗き見る花生(か・せい)。趙宇と娘の死が偽りだと知る由もない華武(か・ぶ)は、悲嘆にくれている。
鉄骨木(てつこつぼく)の死が中原に伝わっていないのか、それとも自分たちの死を願う者がいるのか?
瀕死の趙を背負って砂漠を越え、花生は都まで辿り着いた。薬を買おうにも持ち合わせがなく、短刀を差し出した花生だったが、店主にどうやって手に入れたのかと問い質されてしまう。
父・楊堅に頭を下げてまで幽閉を解こうとした自分の厚意をないがしろにして、牢を出ようとしない楊俊に、楊勇は 憤慨していた。
那婁が密かに謀反を企てているらしいことを察知した可汗。彼は、法師として信頼を得ている花生のお告げを口実に、那婁勢力を弱体化させることに成功する。
「後患を断つためにも、親子の縁を切ります」――華玉荷(か・ぎょくか)は、麗華(れいか)公主と宇文述(うぶん・じゅつ)にそう告げた
花生(か・せい)は、巫女のお告げを重んじる揉冉(じゅうぜん)のしきたりに乗じて可汗に取り入ろうと、ひと芝居打つことに
楊俊(よう・しゅん)が重い処罰を免れたことと、皇太子という立場の息苦しさに不満を募らせる楊勇(よう・ゆう)。
花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)は、軍用靴の布地を調達するために街へ。自分たちが訪れた生地問屋の店主が、かつて兵営で目撃した揉冉(じゅうぜん)の間者なのではないかと気が付いた
再出兵を迫る揉冉(じゅうぜん)からの使者に、褒国公・宇文述(うぶん・じゅつ)は煮え切らない返事をする。楊堅(よう・けん)に対し強く出兵を勧めることは、自身への疑念を呼び起こしかねな […]