揉冉に囚われた楊俊、花生、華武の3人。夜も更けた頃、花生は荒野の寒さに凍えていた。
楊勇は、楊俊を捜すために腹心を国境に送り込むという話が嘘だったことがバレてしまい、皇后の怒りを買う羽目に。
楊俊を追って馬を走らせていた花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)に、突然何者かが飛びかかってきた。
「絶対嫌です」。国境への同行を禁じる楊俊(よう・しゅん)に向かって花生(か・せい)はそう言い切った。
楊広に付くべきか否か、玉荷は迷っていた。皇后に目を付けられてしまえば、命の危険さえある。
揉冉との国境へ行き楊俊を守る――皇后からの秘密の任務を引き受けたと花生に告げられた趙宇。
花生たちが持ち帰った鉄骨木の首が災いを招いてしまった。やはり戦は始まってしまうのかと尋ねる彼女に、楊俊は和睦の道を模索するのが最善だと答える。
皇后から重陽節の宴に招かれた趙宇と花生。楊俊や皇太子らも出席したその宴の最中、花生は、男よりも女の方が劣るという皇后の話に思わず反論してしまう。
朝議にも出ず、側女の燕姫と床の中でまどろんでいた楊勇は突如現れた皇后の姿を目にして飛び起きた。
楊俊の腹心である石虎は、兎州で花生と趙宇を捜していた。彼らが楊俊と再会すれば、宇文述と文全の企てた策略は露見してしまう。