深手を負っていながら寝台から姿を消した東方白(とうほう・はく)の身を案じて探しにでた王冬(おう・とう)は、天魔琴の音に導かれるように八音澗へと辿り着く。そこには、ついに天龍八音を習 […]
突然、譚月華(たん・げっか)を殺人鬼と呼んで襲いかかった呂麟(りょ・りん)。しかし、意識を取り戻した彼は、この出来事の記憶を失っていた。不審に思ったムカデ男は、呂麟に修練中の技を見 […]
「産着に麒麟の刺繍がなかったか?」――古ぼけた産着と呂麟(りょ・りん)の出生についてしつこく尋ねるムカデ男に、譚月華(たん・げっか)はうんざりしていた。その質問の真意を知るはずもな […]
呂麟(りょ・りん)たちが辿り着いてみると、争いの跡が残る烈火宮に人影は無く、ひっそりと静まり返っていた。烈火祖師(れっかそし)らの身を案じ、うろたえる譚月華(たん・げっか)。そこへ […]
昏々と眠り続ける王雪梅(おう・せつばい)を見つめる傅雲俊(ふ・うんしゅん)。毒消しを手に入れるために受け入れた端木虹(たんぼく・こう)との結婚――婚儀を前にした新郎の心は、晴れやか […]