「愛は謝罪も見返りも求めない」――明少卿(めい・しょうけい)は、沈斯如(しん・しじょ)の幸せを願い、彼女に愛を説いた。静かに語り終えた少卿は、自分を死の淵から救い尽くしてくれた雲姜 […]
念願かなって林初一(りん・しょいつ)の側室となった楊喜氷(よう・きひょう)だったが、皮肉なことに彼女の目論みは外れどおしだった。その扱いは正室と差がつけられ、初夜だというのに初一は […]
寝台の下に押し込められていた岑野瞳(しん・やとう)が意識を取り戻してみると、目の前には血に濡れた花解語(か・かいご)が倒れていた。彼女は野瞳の身を守るため、自らの体に短刀を突き立て […]
林初一(りん・しょいつ)と天地盟を、直ちにせん滅せよと訴える袁天?(えん・てんこう)。しかし、沐晟(ぼく・せい)はその言葉に耳を貸さず、林初一を寨外へと追い払うことを決めた。自らの […]
君綺羅(くん・きら)は自ら作った刀を携えて、雲霧山の城門の前に立っていた。いつかの約束どおり、それを沐晟(ぼく・せい)へ手渡すためだ。しかし、衛兵に阻まれ、中に入ることができない。 […]