“悪しき者が本書を得れば、必ずや至高の武芸で世に害をなすであろう。万一を防ぐため梵語を中文に音訳した”。九陰真経の謎は解けた。そのおかげで、失われた自分の武芸も、洪七公(こう・しち […]
今をさかのぼること20年前、“王真人”こと王重陽(おう・ちょうよう)は弟弟子である周伯通(しゅう・はくつう)を連れて、大理国を訪ねた。一灯(いっとう)大師――段智興(だん・ちこう) […]
桃源に着いてから開けるようにと、瑛姑(えいこ)から手渡された3つの袋。2つ目の赤い袋には、「“娘を治せるのは段(だん)皇帝のみ」「治療を請う者は漁(ぎょ)・樵(しょう)・耕(こう) […]
鉄掌山の五指峰を逃げ惑ううち、郭靖(かく・せい)と黄蓉(こう・よう)は、鉄掌幇の聖地へと足を踏み入れていた。怪しげな仕掛け扉を前に、どうすれば開くのかと思案する黄蓉。すると扉はひと […]
穆念慈(ぼく・ねんじ)が語る高辛(こうしん)と辛女(しんじょ)の伝説。そこには一刻も早く祝言を挙げたいという彼女の本心が隠されていた。それを感じ取った楊康は、完顔洪烈(ワンヤン・こ […]
丐幇の新幇主として、「南方へ移動せよ」と命じた楊康(よう・こう)。それに強く反対した黎生(れい・せい)と余兆興(よ・ちょうこう)は、後事を魯有脚(ろ・ゆうきゃく)に託すと、自らの喉 […]
郭靖(かく・せい)から奪った武穆遺書の在り処を示す書画を手に、完顔洪烈(ワンヤン・こうれつ)たちのもとへと戻った楊康(よう・こう)。彼は、欧陽鋒(おうよう・ほう)にも“貢ぎ物”を準 […]
裘千仞(きゅう・せんじん)の罠にはまったコジン、トゥルイ、ジェベを救った郭靖(かく・せい)。しかし、一件落着とはならなかった。郭靖の“許婚”であるコジンが目の前にいるのだから、黄薬 […]
曲三酒館に佇む3人――点穴を施されて身動きすることのできない穆念慈(ぼく・ねんじ)と程瑤迦(てい・ようか)、陸冠英(りく・かんえい)の間を、欧陽克(おうよう・こく)が足を引きずりな […]
黄薬師(こう・やくし)を討とうと待ち受ける全真七子。禍々しい風が、荒れ果てた曲三酒館を吹き抜ける――しかし、彼らの前に姿を現したのは、意外や梅超風(ばい・ちょうふう)だった。師匠を […]