賭場に康熙(こうき)帝を置き去りにし、再び1人で都をぶらつき始めた易歓(いかん)は、銀子を盗もうとした物乞いの少年を捕らえた。彼の名は小武(しょうぶ)。聞けば、彼の仲間もみな災民で […]
康熙(こうき)帝が慈ケン(じけん)と易歓(いかん)の素性を疑い、身元調査に乗り出した。このままでは己の立場も危うくなってしまうと、李徳福(り・とくふく)は気が気ではない。密かに兄の […]
慈ケン(じけん)と傾城(けいせい)は、斬首の命令の撤回がかなわなかったと雪衣居士(せついこじ)に告げた。案に違わず激昂し、必ずお前たちの正体を明かすとわめく雪衣居士。2人は、秘密の […]
捕らえられた易歓(いかん)を救出しようとする倩影(せいえい)に、呉応麒(ご・おうき)は令牌を差し出した。それは、雲南を出る際に必要となる物。このことが露見すれば、応麒はまたもや自分 […]
公然と命令に背いた呉三桂(ご・さんけい)への怒りが治まらない康熙(こうき)帝。永和宮を訪れ、呉三桂への不満を吐きだした彼は、傾城(けいせい)が止めるのも聞かずに大酒を飲み、酔い潰れ […]
康熙(こうき)帝が自分を始末したいと思っている――そう傾城(けいせい)から知らされた呉三桂(ご・さんけい)は憤った。天下を取った途端、用済みとばかりに功臣の自分を除こうなど恩知らず […]
易歓(いかん)と傾城(けいせい)は、久しぶりに食事を共にしながら語り合っていた。やけに感傷的な言葉を口にする傾城を心配し、何かあったのかと尋ねる易歓。しかし傾城は、明珠谷で過ごした […]
相談があるという申し出を受けて、李定国(り・ていこく)は呉三桂(ご・さんけい)のもとを訪れた。相談の内容とは、互いに争うのではなく、協力体制を取るのはどうかというもの。話し合いの末 […]
仲間の中に呉三桂(ご・さんけい)の密偵がいるのは確かだが、李定国(り・ていこく)と慈ケン(じけん)が全員に事情を聞いてみても、それが誰なのかを裏づける証しを見つけることはできなかっ […]
死罪は免じられたが、勅書を偽造した易歓(いかん)に下された罰は軍棍40回の刑だった。自ら刑を執行すると宣言し、臣下を下がらせる康熙(こうき)帝。居所で2人きりになった途端、易歓は少 […]