神龍教討伐命令が下った。長白山への祭祀を装って都を出発した韋小宝(い・しょうほう)が、密かに集めた兵を率いて神龍島を攻略する――それが康熙(こうき)帝の考えだ。さてどうしたものかと […]
「公主、手を下すがよい」。李自成(り・じせい)の声が静かに響いた。長平(ちょうへい)公主こと九難(きゅうなん)は振り返り、先にお前の仇――呉三桂(ご・さんけい)を片付けろと告げる。 […]
呉三桂(ご・さんけい)を襲った刺客は、阿珂(あか)だった。暗殺は未遂に終わったが平西王の傷は深く、阿珂は捕らえられて王可児(おう・かじ)という偽名を名乗っているようだ。まるで助ける […]
盧一峯(ろ・いっぽう)への尋問から、平西王・呉三桂(ご・さんけい)の企みが見えた。彼は自らが治める雲南を含む"三藩"を中核に、神龍教や西域僧・サンチェ、蒙古の王 […]
賜婚使として雲南へ赴くことになった韋小宝(い・しょうほう)。九難(きゅうなん)は女官に扮装して、阿珂(あか)も建寧(けんねい)公主の護衛として同行することに。しかし――出発当日、時 […]
建寧(けんねい)公主の抵抗にもかかわらず、彼女と呉応熊(ご・おうゆう)との縁談は着々と進んでいた。康熙(こうき)帝は、雲南への降嫁に際し、韋小宝(い・しょうほう)も同行するよう命じ […]
韋小宝(い・しょうほう)は阿珂(あか)と祝言を挙げることができた。それに加えて、鄭克ソウ(てい・こくそう)の真意を知った九難(きゅうなん)は彼を敵視し始め、相手にするなと阿珂に命じ […]
韋小宝(い・しょうほう)は、トルンたちに嘘の相談事を持ちかけて、鄭克ソウ(てい・こくそう)をとっちめてやろうと目論んだ。金もないのに妓楼で豪遊し、1万両もの大金を借り逃げしたという […]
突然の襲撃を受けた九難(きゅうなん)。助けに入ろうとした阿珂(あか)を後ろから抱きとめた韋小宝(い・しょうほう)は、「師太なら心配ない」とニヤけ顔だ。思わぬ不覚は取ったものの、九難 […]
「嫌いです」――涙をこらえて告げた双児(そうじ)の言葉に、韋小宝(い・しょうほう)は動揺する。柄にもなくうろたえながら「本当は好きなんだろ?」と尋ねるが、双児は答えぬまま彼の手を振 […]