允賢が逃亡を企てていると知ったエセンは、助言を求めにラマ寺の大師を訪ねる。エセンは帰りに允賢の幕舎に行き、日の出を見に行こうと誘う。本気で自分に嫁ぐ気があるのか尋ねるエセンに、允賢 […]
雪の中、逃亡を決行した朱祁鎮(しゅきちん)たちだが、オイラトの追っ手に捕まり引き戻されてしまう。エセンは怒りをあらわにして祁鎮を八つ裂きにしようとするが、杭允賢(こういんけん)の涙 […]
エセンを怒らせた允賢は砂金の採集場に送られ、重労働を強いられる。食べ物もろくに与えられず、厳しい寒さに耐える日々だったが、捕虜営では祁鎮を中心に明兵が団結力を深めていた。12月にな […]
トブハの手引きで川の水面越しに允賢と再会した祁鎮は、食糧を十分に蓄えたら逃亡しようと允賢に持ちかける。後日、エセンは求婚を意味する白雁を允賢に贈るが、允賢はすぐに空に放ってしまい、 […]
雷に打たれ意識を失ったエセンを助けるため、允賢は捨て身の治療を施す。治療の甲斐あって無事に一命を取りとめたエセンは北京への侵攻が失敗だったことを悟り、允賢や祁鎮を人質にしたままオイ […]
九死に一生を得た祁鎮を連れ、オイラト軍は殺戮と略奪を繰り返しながら北京城に到達する。明の民や兵士の苦難を目の当たりにした祁鎮は、ようやく生への意欲を取り戻し、自分の手で民を守ろうと […]
ハーンがエセンの不在に乗じて宴を開き、祁鎮の目の前で允賢を意のままにしようとする。允賢は屈辱より死を選ぼうと自分の喉に刀を当てる。宴席は騒然となるが、寸前のところでエセンが駆けつけ […]
允賢が女だったと知り、怒る明兵たち。説得を試みようとする皇帝は自らの過ちの大きさに口をつぐむが、「皆を明に連れ帰る」と宣言し、兵や允賢を奮い立たせる。トブハ姫の相手を命じられた允賢 […]
エセンの妹・トブハが狂犬病にかかった。オイラトの巫女によると、つむじが2つある者の心臓を飲ませれば治るという。該当する明兵に刀が向けられ一時騒然となるが、允賢が自分が治してみせると […]
祁鎮がオイラトで捕虜となったため、新帝として祁ギョクが即位することとなった。よりどころを失った祁鎮の妻・銭(せん)氏が、虐げられながらも無事に祁鎮の子・見深(けんしん)を出産すると […]