「後患を断つためにも、親子の縁を切ります」――華玉荷(か・ぎょくか)は、麗華(れいか)公主と宇文述(うぶん・じゅつ)にそう告げた
花生(か・せい)は、巫女のお告げを重んじる揉冉(じゅうぜん)のしきたりに乗じて可汗に取り入ろうと、ひと芝居打つことに
楊俊(よう・しゅん)が重い処罰を免れたことと、皇太子という立場の息苦しさに不満を募らせる楊勇(よう・ゆう)。
花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)は、軍用靴の布地を調達するために街へ。自分たちが訪れた生地問屋の店主が、かつて兵営で目撃した揉冉(じゅうぜん)の間者なのではないかと気が付いた
再出兵を迫る揉冉(じゅうぜん)からの使者に、褒国公・宇文述(うぶん・じゅつ)は煮え切らない返事をする。楊堅(よう・けん)に対し強く出兵を勧めることは、自身への疑念を呼び起こしかねな […]
父との思いもよらぬ再会に、涙を流す花生(か・せい)。軍でうまくやっていることを伝えたものの、華武(か・ぶ)は「今すぐ帰るぞ」と言い出した。
捕まえてみれば、揉冉(じゅうぜん)の兵はまだ幼い少年だった。敵とはいえ、憐れに思う気持ちを隠せない花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)。2
「我らの力を見せつけろ」――楊俊(よう・しゅん)の力強い掛け声と共に、隋軍と揉冉(じゅうぜん)軍との戦いの火蓋が切って落とされた。
刺客を倒した花生(か・せい)に対し、褒美として黄金10両が授けられることとなった。だが、花生はためらいながらこう切り出す――
昼間の訓練でうまく的を射ることが出来なかった花生(か・せい)は、その夜、一人で弓の練習をしていた。必死で弓を引く手に、ふいに誰かの手が重ねられる。