後宮を飛びだした陰麗華は、育陽にいる鄧奉の元に身を寄せた。同じ頃、劉秀は各地で相次ぐ反乱に頭を悩ませていた。その1つである董訢を成敗するため、劉秀は呉漢を南陽に遣わす。だが呉漢が配 […]
大黒柱の劉揚を殺された過家は、噂を流して耿純を左遷に追い込む。また過康が身請けした許臙脂を利用して麗華を皇宮から追い出そうと画策する。小長安で置き去りにされた許臙脂は、麗華を深く恨 […]
珊彤は入宮した麗華を「お姉様」と敬い歓迎したが、内心では劉秀に寵愛される麗華を深く恨んでいた。そして母親の過主に教唆されると、皇后の座と劉秀の心、どちらも奪おうと決意を固める。伯父 […]
長安を脱出した陰麗華は久しぶりに故郷に戻り、家族との再会を喜んだ。馮異は洛陽を攻めるが、戦上手の朱鮪を相手に苦戦していた。劉秀は岑彭を遣わして、朱鮪に降伏を説くことにする。劉秀は天 […]
陰麗華は赤伏府を河北にいる劉秀に届けた。こうして西暦25年、ついに建武帝が即位する。その後まもなく、劉秀に初めての息子が誕生した。だが長安に取り残された陰麗華を心配する劉秀は、息子 […]
赤眉軍は猛攻を続ける劉秀の軍から退避するため、長安付近まで迫っていた。また劉玄を見限った張卯がついに謀反を起こし、長楽宮を奇襲する。劉玄は王匡に反撃させようとするが、元緑林軍と対立 […]
珊彤は手作りの外套で劉秀の帰還を祝福したが、相変わらず冷淡にされる。夫に冷遇されるのは麗華のせいだと確信した珊彤は、軟禁中の麗華の挙動をつぶさに調べるよう兄に求めた。一方、農民軍の […]
蕭王に封じられた劉秀は、劉玄の勅命に背いて河北に留まり続けた。また劉玄が河北に送り込んだ武将たちを殺すと、兵馬を集めて、さらに勢力を拡大する。劉玄は、いよいよ劉秀を制御できなくなり […]
麗華は朱鮪の屋敷に監禁されている丁柔を入宮させ、再会を果たす。陰興と鄧奉は、麗華を救出しようと宮中に忍び込むが、麗華は自分が逃走すれば、劉秀の家族に類が及ぶと考え、しばらく宮中に留 […]
劉秀は馬武を通じ、麗華が河北にとどまり信都の人質救出に一肌脱いでくれたことを知り、深い感動を覚える。救援の結果、陰家の間者の大多数が犠牲になったため、麗華は己を責めずにはいられなか […]