王雪梅(おう・せつばい)は、これまで尽くしてくれた斉福(せい・ふく)への感謝の思いを伝える。彼女は自分の死期が近いことを悟っていた。傅雲俊(ふ・うんしゅん)の肩にもたれ、星を眺める […]
潭月華(たん・げっか)を蝕んでいたのは、強烈な寒気を放つ毒――血蛇蠱毒だった。医者の見立てによれば、普通の薬では効き目はなく、タングラ山に棲む赤ヤモリの肝だけが血蛇蠱毒を退けられる […]
王雪梅(おう・せつばい)は、東方白(とうほう・はく)から手渡された薬を飲んだ。「内傷に効く」と言われたその薬は、実は端木愷(たんぼく・がい)が秘伝の薬草を調合して作ったもの。一時的 […]
魔力が暴走し、僧たちを次々と手にかけた王雪梅(おう・せつばい)。一転、糸が切れたようによろめきだした彼女を抱きとめたのは傅雲俊(ふ・うんしゅん)だった。「死なせはしない」とつぶやい […]
傅雲俊(ふ・うんしゅん)と端木虹(たんぼく・こう)の間に流れる、ぎくしゃくとした空気――。その様子を不審に思った端木愷(たんぼく・がい)は、「なぜ結婚の話になると黙るのだ?」と問い […]